考え込んでいると、恭平が、私の手からコーヒーを素早く奪い取ってしまった。 「もーらいっ!」 「あっ!それ、俺に買ってくれたんじゃねえのかよ」 「良いだろ、別に。固いこと言ってるとモテねぇぞ。男同士間接キース!」 何が間接キスよ。 こっちは真剣に考えてんのに、もう! チェッと、一つ舌打ちし、睨みつけると、ペットボトルに唇をつけたままの恭平が、遠い目をして呟いた。