「現に今、起こりかけただろうが。って、言うか、キスもしたしな」
その言葉に、私はゴシゴシと頬をこすった。
あり得ないー!!
「可愛いね、美夜ちゃん。頬っぺにキスで赤くなってる。そんな顔されちゃあ、もっと遊びたくなっちゃうかも」
「冗談も程々にしろ。さっさと行けよ」
「はいはいっと。だけど、その前に、お前こそ、美夜ちゃんの事、離してやった方が良いと思うぜ。怪しい関係に見えるかもよ?」
パッと、腕が離れ、私は理玖を見上げた。
気のせいか、理玖の頬が赤い。
「じゃあ、またね。美夜ちゃん」
「さ、さよなら…」