遠くにいた存在
とても遠くに
彼方に見える星……
それは君だった
遠くで見てた
ずっと見てた
些細な変化もすぐに分かるほど
それでも僕たちは結ばれるはずがない
星はいつ見ても輝いている
だから、鑑賞するだけ
星を見て、一等星だと決め付けて一人で満足して、それで終わり
に出来るわけがない
星はいつ見ても輝いているが、輝かなくてはいけない
僕のものとして
眩しいくらいの瞳で僕と会話した君
歪んだ感情が渦を巻いて止めどなく溢れてくる
誰にでも愛想振り撒いて……
初めは友好関係を築いているのかな、と思ったがもう無理
限界
愛想振り撒いて僕を挑発しているようにしか見えなくなった今
僕は
その一等星の星を独り占めにした
カノジョは俺を
「異常」
だといった
そうさせた張本人は今も、悠々と俺以外の野郎と楽しく……
ああ
カノジョの事になると沸点が低くなるらしい
苛々する
触らせるな、話すな
この忠告を聞き流したお前が悪い
「異常」だと言うだけで逃げなかったのはお前だから
いや、逃がさなかっただけか
納得すると笑えてきた
カノジョは俺から離れない
離れるときはそれは
共に死ぬときだけ
好き過ぎて「異常」になってしまった責任
をお前がとり、俺はそんな俺から離せない
責任を負いながら共に死ぬ
責任を負うから、離さないんだ
しつこいくらいに彼女の尻を追っかけ回す
それでも彼女は相手をしてくれる
相思相愛なのだ
お互いにヤキモチ妬いては可愛らしい独占
欲を出し……
だけど、きっと僕は彼女の思っている以上
に嫉妬や妬みを君と話した男女全てに抱く
想いの深さが噛み合っていない
それは、僕だけ不公平だ
彼女にはもっともっともっともっと
僕だけを見る義務がある
そして、僕は見させる権利がある
主従関係ではなく、依存体質の僕を好きに
なった彼女の運命(さだめ)
好きすぎるが故に、貴女が憎い。
好きすぎるが故に、貴方が愛しくて堪らない。
貴女の全てを僕のものにすることは、一生かかっても出来ない。
だけど、一生かかるほどの「愛」を貴女に注ぐことはできる。
憎いけど、愛しくて堪らない。
それ故、傷付けたい衝動に駆られ、自分を見失うときがある。
そんなときは、貴女の「愛」を僕に下さい。
その「愛」で、僕を安眠させて。