「じゃぁ、そろそろ行こうか?」


「え?」



綾都さんはそういって私の手を握った

触れられたところから
熱くなるのがわかる



「どこ、いくんですか?」




「……ナイショ」




人指し指を唇に当てて


綺麗な顔が私を支配する



このキモチが何なのか

この躍るようなキモチが

分かんないけど

私はただ彼のあとを着いていく