ここは姫国の端にある小さな骨董屋。

店主は二十歳になりたての若い女性。

何を隠そう、僕が恋するのは彼女だ。

名前は紫花。

この店は彼女の曾祖父が興したもので、僕は彼女の祖父に仕入れられてここにやってきた。