「誠也君だ、今日もカッコいいね。」



「誠也君、なんだか地味な子と話しているね。」



「大池さんだよ、ほら。」



「ああ、あの地味で有名な大池さん?」



「そうそう。」



「誠也君と何やってるんだろ?」



「もしかして、大池さん、誠也君に朝から告白!?」



「うそー。身の程知らずよね~。バッカじゃないの。」



笑い声も耳に入ってくる。



「そ、そんなに…。」



周りの声に耐えられない様に、体を震わせながら小さく呟く。


自然と涙が溢れる。



「ん?何?」