下駄箱について、靴を履き替えて行こうとした時、

「やっほ!伊藤!」

そこには、部活終わりの藤くんがいた。

「え!伊藤泣いてんの!?大丈夫?
なんかあった?」

あっ。どうしよ。泣いてるのバレちゃった。

「なんでもないよ。じゃあ帰るね。
ばいばい。」

藤くんには、何も言わないでいいよね。

校門に向かって歩こうとした時、

「待って。一緒に帰ろ!」

藤くんと一緒に帰る!?

でも、方向ちがうよね。

「一緒に帰ってもいいの?」