「好きです!付き合ってください。」

はぁ~。どうしよ。

角田くん、告白されてる。

私は、部活が終わって下駄箱に向かおうとしたとき、理科室に角田くんと一人の女の子が窓から見えて、気になって盗み聞きしてしまった。

相手の女の子、けっこう可愛いし付き合うのかな。

返事を待ってると

「ごめんね。
俺、好きな人いるから付き合えない。」

えっ。角田くん好きな子いるんだ…。

そうだよね。角田くんにも好きな子ぐらいいるよね。

私は、溢れてくる涙をふきながら下駄箱に向かって走った。