「当たり前じゃん。ほら、帰ろ。」

なんか、嬉しいな。

「うん!!」

藤くん、どっちの方向なんだろ。

「藤くん、どっちの方向?」

「俺は、西だよ。
伊藤もじゃなかったけ?」

そっか!藤くんも西なんだ。

「うん。そうだよ。」

なんか、緊張するな。

男の子となんか、一緒に帰ったことないし。

「ってか。
なんでさっき泣いてたの?」

あっ。忘れてたよ。その事。

「あ、あれは…
いろいろとあって…」

藤くんに言ったほうがいいのかな。

「嘘ついてるのバレバレ。
角田が関係してること?」

うわぁ。バレちゃった…。

藤くんに言おう。

「うん。
さっきね、理科室で角田くん、可愛い子に告白されてたの。
それで、悲しくなって…」