「あんたの先輩の山岡君に聞いたんだけど あんた学校では自分のこと、 俺って言ってたんだってね。 家では僕、のくせに。」 姉はふふん、と笑った。 うるせー。 さらに小さな声で反論した。 姉はやっとリモコンを見つけ エアコンを付けた。 エコな物であり、 他にも活用法がありそうな物であり、 凶器にもなりうる物は スイッチの入った音と共に ただの電化製品に成り下がった。 end