喉に違和感を感じ始めて口を閉じ よいしょと声にしながら立ち上がり 冷蔵庫に向かった。 冷凍庫からチューペットを取出し、 2本に割りながら扇風機の前に戻る。 高校生になってもこれを美味しいと 思うのは僕だけだろうか。 これを食べるたびに 昔お腹の弱かった僕がいつも姉と 半分ずつしか食べられず だだをこねていたことを思い出す。 僕は再びぼーっとしながら 扇風機の風にあたっていた。