顔や足はすごく寒い。 でも彼とつないでいる手だけは、すごく暖かかった。 彼を見上げた。 「寒い」と白い息を吐きながら言う涼介。 「寒いならコーヒー飲めばいいじゃん。温まるよ。」 「んー、今はいい。」 「なんで買ったの笑」 「なんとなく?」 「なにそれ笑」 ふっと笑って、あたしはコーンスープをまた一口飲んだ。