欲しいものは何だった?
周りの景色が真っ白に見える。
何もなくただの純白に・・・。
あの気持ちが・・・

 「お前のそれは生まれつきか?それとも・・・」

貴方に絶対と言ってわかるはずがない。
同情なんてしてほしくない。

 「何の事かしら?」

必死にごまかす。荒くなる気持ちを抑えて。
早くここらかでないと。

 「・・・なんでもない。龍哉」

 「・・・はぁー分かった。奈桜ちゃん戻っていいよ」

 「そ。戻っていいのね」