「もしもし〜昨日は、大丈夫だった?」

学校から帰り、出勤する為に、服を着替えていた可憐の携帯に、理沙から電話が入った。

「あのねえ〜。あの後、大変だったんだからのね!」

理沙の声がおかしい。もう出来上がっているように、きこえた。

「まあ〜いいじゃん!無事ならあ〜!キャハハハ」 

可憐は話そうとしたが、そんな雰囲気ではない。

「理沙…もう酔ってるの?」

「可憐」

電話の相手が変わった。美紀だ。

「美紀…。どこで飲んでるのよ」

美紀の声は、普通だった。

だけど、すぐに返事は帰ってこなかった。



「あたし達…新しい店にいるの…T.L.C…。可憐も知ってるでしょ?」

可憐は驚き、

「どうして…そんなことにいるのよ!」

「ここ…昼間からやってるし…時給がいいんだよ!華憐の倍!倍だよ!だから…あたしと理沙も、様子見がてらに、体験してるんだけどいいだ!待遇が!」

美紀も飲んでるのか…だんだんとテンションが上がってくる。

「働くこと決めたよ!他の華憐のホステスも、何人もいるよ!可憐!多分これじゃ〜華憐は、営業できないよ〜!だから、だからさ〜!あんたも、こっちおいでよ!」