少しして、先生や塾長と共に
優が出てきた。
優は唯一私と同じ
塾に送迎を頼んでいる友達だった。
同じ学校で、
行き帰りも一緒のため
話す時間が多い分
莉乃達よりも多く相談とかもしていた。
優が車のドアを閉めるやいなや
私は優に話しかけた。
『ーーっ優!』
「なになに」
私の様子に驚きながらも
笑って返事をする優
『翔琉くん!かっこよくない?!
少し怖いけど…』
「…桜空。」
"翔琉"その名前を出した途端
不機嫌な声色になった優
「うち、あの男大ッ嫌い。」
『……』
滅多に人を嫌うことのない優が
ここまで言うのは初めてで、
びっくりして言葉が出なかった。
「あの男、ありえないから。
出会って名前知って第一声が
彼氏いる? だからね。
絶対軽いでしょ、信用できない。
てか、生理的に無理。」
こうなった優に
翔琉くんの話はできない。
なんとも言えない気持ちを
胸に抱えたまま
極力翔琉くんの話に
ならないよう気をつけて
家に着くまでの時間を過ごした。
優が出てきた。
優は唯一私と同じ
塾に送迎を頼んでいる友達だった。
同じ学校で、
行き帰りも一緒のため
話す時間が多い分
莉乃達よりも多く相談とかもしていた。
優が車のドアを閉めるやいなや
私は優に話しかけた。
『ーーっ優!』
「なになに」
私の様子に驚きながらも
笑って返事をする優
『翔琉くん!かっこよくない?!
少し怖いけど…』
「…桜空。」
"翔琉"その名前を出した途端
不機嫌な声色になった優
「うち、あの男大ッ嫌い。」
『……』
滅多に人を嫌うことのない優が
ここまで言うのは初めてで、
びっくりして言葉が出なかった。
「あの男、ありえないから。
出会って名前知って第一声が
彼氏いる? だからね。
絶対軽いでしょ、信用できない。
てか、生理的に無理。」
こうなった優に
翔琉くんの話はできない。
なんとも言えない気持ちを
胸に抱えたまま
極力翔琉くんの話に
ならないよう気をつけて
家に着くまでの時間を過ごした。