________出会いは突然。
『ねぇ、莉乃
あの人かっこよくない?!』
「えーっ?!
絶対玲の方がかっこいい!」
「いや、玲はないわ。」
『だよねっ!玲はない。』
「酷すぎだから!」
私達は、塾で仲の良い3人で
ヒソヒソ声で話していた。
話題の中心は… そう、
今日見学に来た新入生について。
ガチャ
ドアの開く無機質な音と共に
誰かが入ってくる。
「こんにちはー…
おぉ、翔琉!」
声の主は先日この塾に
入ってきたばかりの一輝くん。
「「「一輝くんが喋ったぁ!!?」」」
私達の中では
無口キャラで定着していた
一輝くん。
そのため、
みんなすごく驚いた。
すると、
さっき一輝くんに名前を呼ばれた
翔琉( かける )くんが
口を開いた。
「一輝、お前また黙ってたの?
だから冷たいとか思われんだよ、
本当はいいやつなのにさ」
「うるせぇよ。」
ははっ と笑いながら言う
翔琉くんと、
照れたように言い返す
一輝くん。
けれど、なぜか私は
優しく落ち着いて
少しクセのある翔琉くんの声が
頭から離れなかった。
「そういえば制服、
一輝くんと同じ西山中のだね。」
隣から莉乃が
ヒソヒソと話しかけてきた。
それを聞いた
もう一人の友達 、優。
「翔琉くんと一輝くんって
同じ中学校なのー?」
「おう!君らは?」
翔琉くんが優の質問に答え
そして、尋ねてきた。
社交的な優に対して
人見知りの私と莉乃。
答えられずに黙っていると
呆れた様子で
優が私達を見ていた。
そんな、しょうがないじゃんね!
初めての人とそんなに簡単に
話せる訳…ないし…
話せる方がすごいんだよ!
「うちが、東中の中野優
で、こっちの子がうちと同じで
東中の倉本桜空( さくら )。
で、その横の子が
園山中の松本莉乃。
二人とも人見知りでさー…」
それから二人は
楽しげに話していた。
なんとなく、モヤモヤする
心の奥。
このモヤモヤの正体に
気づくことになるのは
もう少し後のお話。
『ねぇ、莉乃
あの人かっこよくない?!』
「えーっ?!
絶対玲の方がかっこいい!」
「いや、玲はないわ。」
『だよねっ!玲はない。』
「酷すぎだから!」
私達は、塾で仲の良い3人で
ヒソヒソ声で話していた。
話題の中心は… そう、
今日見学に来た新入生について。
ガチャ
ドアの開く無機質な音と共に
誰かが入ってくる。
「こんにちはー…
おぉ、翔琉!」
声の主は先日この塾に
入ってきたばかりの一輝くん。
「「「一輝くんが喋ったぁ!!?」」」
私達の中では
無口キャラで定着していた
一輝くん。
そのため、
みんなすごく驚いた。
すると、
さっき一輝くんに名前を呼ばれた
翔琉( かける )くんが
口を開いた。
「一輝、お前また黙ってたの?
だから冷たいとか思われんだよ、
本当はいいやつなのにさ」
「うるせぇよ。」
ははっ と笑いながら言う
翔琉くんと、
照れたように言い返す
一輝くん。
けれど、なぜか私は
優しく落ち着いて
少しクセのある翔琉くんの声が
頭から離れなかった。
「そういえば制服、
一輝くんと同じ西山中のだね。」
隣から莉乃が
ヒソヒソと話しかけてきた。
それを聞いた
もう一人の友達 、優。
「翔琉くんと一輝くんって
同じ中学校なのー?」
「おう!君らは?」
翔琉くんが優の質問に答え
そして、尋ねてきた。
社交的な優に対して
人見知りの私と莉乃。
答えられずに黙っていると
呆れた様子で
優が私達を見ていた。
そんな、しょうがないじゃんね!
初めての人とそんなに簡単に
話せる訳…ないし…
話せる方がすごいんだよ!
「うちが、東中の中野優
で、こっちの子がうちと同じで
東中の倉本桜空( さくら )。
で、その横の子が
園山中の松本莉乃。
二人とも人見知りでさー…」
それから二人は
楽しげに話していた。
なんとなく、モヤモヤする
心の奥。
このモヤモヤの正体に
気づくことになるのは
もう少し後のお話。