そして、

「これが霧澤さん用です」

甘さ控え目の自信作。



「結希ちゃん、旨いわ!!」

「毎回、ホントに上手に作りますねぇ」

「今度は料理本か?」


よしっ!今回も上手に出来た!

自分の作った物で、喜んでもらえるのは、
この上なく幸せだ。

私は、霧澤さんの様子を伺っていた。




その頃、3人は・・・

「にしても、さっきのDVD・・・狙ってやってねぇんだから、すごいわ」

「結希さんが、意図的にあの声、出すわけないでしょ!」

「あれが結希の武器なんだよ。ある意味、天然だぜ」