「ねぇ、だってこの声が現場で響いてたわけですよね?なんとなく、技かけてる柔道家さんも鼻息荒めじゃないですか?」


綾辺の鋭い指摘・・・。

霧澤は、ますます不機嫌な様子。


「まぁ、これは後日、茶の間に届けられんだ。それだけじゃあ、もったいねぇから、今度出す結希のDVDの特典に、この映像付けてやろーと考えてんだよ」


最高にイイアイディアだろ?と、鼻を鳴らす斎王。


「結希ちゃんファンには、たまんねぇわな」

俺も買うわ!と、安堂は浮かれぎみ。


「ってか、こいつに男絡ませんじゃねぇよ」


斎王を睨み付けて、霧澤が話す。


「ばぁか!何言ってんだ?結希はこれから、
ドラマ、映画で大忙しになる予定なんだよ。
男との絡み、禁止に出来るか!」

もっともな返事を返され、霧澤は、

「ちっ・・・」

舌打ちをするしかない。