「あの…。家の下で言うから待って。」


「分かった。」


そう言うと、谷村は放送室を出て行った。


「だあぁぁぁ!何やってんだ私!今のチャンスだったでしょ!」


あんな事を言ったことに、超後悔する私。


「加奈〜。ちゃんと言った?」


谷村が出て行って、少しすると奈津美がニヤニヤしながら入って来た。


「…言えてない。」


「ええぇぇ!?なんでよ!?」


「後悔してます。」


本当に後悔してるよ。


「家の下で返事するつもりだよ。谷村にも、そう伝えたよ。」


「その時に、ちゃんと伝えるのよ!」


「はい…。」