「まだダメなんですかね〜。」
「そうみたい。」
私と、他の多数の後輩はビデオカメラとiPod担当。
もう1人、同級生で来てるやつと先輩の2人はアナウン担当。
「なぁ、騒いでる声が漏れてるよ。」
「あーはいはい。」
「何だよその返事…。」
こいつは谷村康介。
放送委員の後輩で、おとといの放課後の準備で知り合った。
「お前さぁ。先輩に敬語使えよ。私は先輩だよ。」
「え!?先輩だったのか!?」
「おい!今更か!」
こうやって、先輩とか関係なく私をからかってくる奴。
とても生意気な奴だ。
「斎藤〜。」
「だから先輩を!…はぁ…。」