〜加奈side〜


数日後になって、親友の奈津美と一緒に帰っていた。


今日は、全部の部活がないから。


「何か寒くなってきたよね〜。」


「修学旅行が近いから、寒いの許す。」


「まあね。」


文化祭という、大行事が終わっても二年生には、修学旅行という行事が残っている。


「楽しみ。」


「でも準備が大変だよね。加奈は少しずつ準備してる?」


「うん。」


奈津美と話しながら、斜め前の車道を通り越した道に、谷村が歩いていた。


「どうしたの?」


「いや…。あそこに谷村がいるから、気になっただけ。」


「谷村?」