「わ、私、先生に呼ばれてるんだった…」 「あ、ちょっと!逃げるな!」 強引にまーちゃんを振り切り、行く宛もなく教室を出た。 もちろん、先生に呼ばれてるなんて嘘。 フラフラと向かったのは屋上。 何となく、ここに来たくなった。 ギィーっと古びたドアが音を立てる。 屋上に1歩踏み出すと、太陽の眩しい光で目がチカチカとする。