「り、凛ちゃんだけ...?」


「ん?そうだと思う」


あ、やばい。今すごく、泣いてしまいそう。


「そ、そうなんだ。元気そうでよかった」


「でも、なんでアンタが風邪引いてたって知ってるの?」


「え、っと、クラスの人が話してたから知ってたんだ」


言葉をつなげるのがやっとだった。


「そっか。...ってかさ、何で泣きそうな顔するの?」


そう言って夏目くんの指先が瞼に触れた。