カードを見た後夏目くんは、誰かを探すかのように何度も何度も当たりを見渡していた。 一体、何が書かれているのだろう? 不思議に感じながらも、夏目くんを見ていた時夏目くんと視線があった。 いや、“気がした“と言うのが正しいのかもしれない。 「……馬鹿だな」 自分の自意識過剰さに、自分自身で笑う始末。 砂に〝夏目淳"と、書いてみる。 だけど、恥ずかしくなりすぐに消そうとした時だった。 その文字に、影が重なった。