「このみ、凄いじゃん」 「まーちゃん、それ褒めてるの?」 「褒めてるよ。だって、答えはっきりしているみたいだし」 「っ、」 ────……パンッ! スタートの合図が次々と鳴らされる。 その度に、心臓の心拍数が上がっていくのを感じる。 どんどん近づく夏目くんの番。