───小林と、あまり仲良くしないこと。


ふと、さっきの夏目くんの言葉が脳裏をよぎった。


「あっ……」


夏目くんがこちらを見ていた。


機嫌が悪そうに、口を尖らせて。


『馬鹿』


そう、夏目くんの口が動いた。


「っぅ〜⋯」


心臓がドクンドクンとうるさい。