「とりあえず、私のバイクまで走るよ!」

「へ!?あ、はい!」

何で紅さんがここにいるんだろ?

てか、制服似合い過ぎ……


紅さんと手を繋いだまま走る。

3階、

2階、

1階。

校舎内で捕まることはなかった。



ドンッ

「痛っ……」

ちょうど校門を出たとき、

急に立ち止まった紅さんの背中に激突した。


紅さん………?

不思議に思って前を見ると、


男が5、60人待ち伏せしていた。