「おー、よく分かってんじゃん。」

にやにやと気味悪く笑うその男。


「早く捕まえて、総長に渡そうぜ。」

男の1人が私の腕を掴もうとした。

けど、

男の手は空を切った。

その代わりに、男のみぞおちに私の拳が入る。

「う”……！」

私から意識を放した瞬間に、ダッシュで逃げる。

「あ”！？おいっっ！」

後ろから男達が追って来る。

どこかに隠れなきゃまずい……

とりあえず、隙を見て空き教室に隠れるか。