それから数分後、

玲音は起きて、夜広と雄大は帰ってきた。


「何か動きあったか?」

そんな俺の問いに、黙って頷く夜広。

今日、夜広には調査を頼んでいた。


2週間前、lurckが動いてるらしいという情報を耳にした。

lurck(るーく)は酒に煙草だけじゃなく、監禁に人身売買の手伝いまでする暴走族。

そんなlurckに手を出されたら、何かと厄介。

だから早めに手を打っておきたいんだが……


沈黙の中、

「たぶん、lurckの狙いは俺達だ。」

夜広が言った。