「……美味しい?」

少し首を傾げて、不安げに言う玲音さん。

………可愛い。

「凄く美味しいです。」

自然と頬が緩む。

良かった……なんて小さい声が聞こえてすぐ、小さな寝息が聞こえた。


寝てる………?

ソファを見ると、気持ちよさそうに寝ている玲音さんの姿が見えた。

毛布掛けないと風邪ひくかも……

音を立てないように近くに畳んであった毛布を取って、玲音さんに掛けた。


………顔ちっちゃ。

起きている時は、黒目が大きく見えるたれ目は今は閉じられていて、

緩く上にカールしている長いまつげが目立つ。

同じイケメンでも、梓馬は………


そんなことを考えているうちに、だんだん眠気が襲ってきて………