「本当に!?」
「まじかよ!?」

夜広さんと女の人の声が重なる。


「姫って結構危険だぜ!?他の族から狙われることもあるし………。」

そんな言葉を聞くと少し不安になるけど、

「大丈夫です。」

撤回はしない。

猫毛くんは、“私”を求めてくれたから。

それが何より嬉しかったんだ。


「まあ、俺が守ってやるから安心しろ。」

さっきまで、ソファで寝ていた梓馬が私の頭をぽんぽんってした。


「だめだよ!梓馬なんかに任せておけない!!私が守ってあげるからねー♡」

女の人に抱きしめられる。

そんな守られなくても大丈夫だと思うんだけど………。