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瀬戸内 來
時に、人を汚物のように見つめる冷徹人間。悪魔。
時に、どん底にいるわたしを救うかのような心優しき天使。
は言い過ぎたな、せいぜい普通の人間。
そして時に────
「おい、起きろ」
「……おっ、かあ、さん、まだ眠い」
「誰が母親だ、早く起きろって言ってんだろうが、クズ」
「……はぁあ！？誰？いやぁあ！」
馴れ馴れしい？
いや、そんな感じといえばそうだけど少し違う気がする。
「出かける支度しとけ」
「は、なんで！っていうか、部屋見ないでぇええ」
なんというか、昔から知っているような懐かしい感覚を漂わせる人になる。
まあ、単に礼儀がないってことなんだと思うけど……
「……もうやだっ」
でも寝起きのわたしにはとにかく衝撃が大きすぎて
わたしまで言葉づかいが悪くなってる気がした。
