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「いやっふーー!!!!」
リュックなんか背負っちゃって、テンションが上がりに上がる。
くるくるとその場でまわり、キチ◯イのようだけど、そんなの気にはしない。
「お前……ハシャギすぎだろ」
何が査定だ、日本語なめんなよ、といつもより一層不機嫌で、トゲトゲしい彼の言葉も気にしない。
視界に映りこむのは、鉄棒、ブランコ……滑り台。
……一体何年ぶりだろう。
「……高まる」
いつ久しく遊んでいない遊具に、思わず童心にかえる。
だけど、遊びたい気持ちと、まわりに変な目で見られないか心配な気持ちが入り混じって
なかなか一歩が踏み出せない。
「……うう、周りみると、家族連ればかり」
4、5歳くらいの可愛らしい子供がブランコを占領している。
そこへズカズカと順番待ちなんかできない。
「……チクショー」
わたしはあえなく断念し、大人しく二人のところへ戻っていった。