彼の要望はもう聞き入れない、と決めたので拓ちゃんにどこにいくのかを話し合おうと連絡をした。


すると、彼は『弁当を持って近くの公園に行こう』と言った。


そうすれば金は浮くし、弁当を見れば知奈がどれだけ父さんたちを手伝ってたのかがわかるから、と。


だけど、最後のところに

( ꒪⌓꒪) こんな顔文字をつけてくるあたり、完全にわたしの料理の腕前を舐めくさっている。


そんな調子付いている拓ちゃんはもちろんのこと、ついでに瀬戸内くんまでもぎゃふんと言わせてやろうと


わたしは寛大な心を持って、その要求を受け入れた(別に対抗心ではなくあくまでも寛大に)



ははは、やってやろうじゃないの、お二人さん。



わたしたちは、17歳が2人と、22歳が1人という、わりかし大人の年齢で

お弁当と水筒、それからお菓子を持って、遠足…じゃなかった。


あくまでも、近所の公園を査定しに行こうと思う。