あの一員になれたら

と思うけど、最初助けてくれなくていいとか言ってしまい

結局、助けがないとやっていけなくて

なんだかわたしはここにはいてはいけない気がした

「星花ちゃん。
 そんなにぼーっとしてないで
 一緒に遊ばない?」

「……あ、えっと…」

ほんとに素直に受け止めてしまっていいのか

私はまだ躊躇していた

「ほんとはどうしたいのか教えて?

 ほんとの気持ちをはなしてほしい」

あっ、えぇ、どうしよう


……

私はなんでこんな悩んでるんだろ

もう充分彼らの優しさや温かさを知ったじゃない

そしてここにいるってきめて

あと何がそんなに怖いんだろ

そう考えると自分がバカらしくなった

「みんなの一員になりたい!」

素直になろう

怖がることなんてなにもない

「みんなと一緒に楽しい時間を
 すごしたい」

私はここにきて初めてちゃんと言葉で

会話したかもしれない

みんな少しおどろいて、すぐに微笑む

「やっと話してくれた!
 大歓迎にきまってるじゃん」

可愛い子に

「そうたぞ!
 俺らはもうとっくに一員だとおもってた んだけど」

短髪イケメンくん

「可愛い子は歓迎するに
 きまってるじゃないか
 僕のためにまた料理してくれるんで   しょ?」

女好きそうなイケメンくん

「ほんとの気持ち言ってくれてうれしい
 これから一緒にたくさん
 楽しもうよ」

優しそうなイケメンくん

みんなみんな優しすぎ

このとき自分がこのあたたかな人達の一員になれた気がして

また泣きそうになってしまった

「よろしく…お願いします…」

「「よろしく!フ八ッ」」

みんな笑ってくれた

だから私も笑ってしまった