あれ…?でも、なんで三島くんがこの電車に乗ってるの…?!

高校1年のときからずっとこの電車に乗っているけど、今まで三島くんを見たことは1回もない。

てことは、乗り間違えてる?!


「三島くん!電車間違えてない?!」


「ぇ…?」


「だって!今までこの電車に乗ってなかったよね?!」


「あぁ…。俺こっちからでも帰れるから。」


「そういうことかぁ~。」



なんか、あたし一緒に電車乗れて嬉しいって思ってる?


いやいや!そんなことないない!



「ぁ、俺この駅だから、じゃーな!帰るとき気をつけろよ。」


「ぇ!ちょっ!まっ!」


あたしの声は届かず、電車を降りていってしまった。


三島くんがいなくなっただけなのに、すごく寂しく感じる。


あぁ。そういうことか。



あたし、三島くんのこと好きなんだ。