朝より陽がたって少し眩しいくらいの天気の中の登校道。それは俺にとって見慣れた光景だった。
買い物に行く主婦や、散歩する老夫婦が俺を不思議そうな目で見てくる。
そりゃそうだ。こんな時間に登校してるんだもの。みんな不思議がるさ。
「まぁ、慣れたけど。」
学校に着き、いつもの通りに閉まっている門を飛び越えて学校に入った。
ケータイをみると、12:35だった。
「昼休みか。」
そう呟きながら靴箱に向かった。
キーンコーンカンコーン
靴を履き替えていると、放送が鳴った。
『生徒会長の木下です。最近インフルエンザが流行っております。体調管理をしっかり行ってください。そし..』
そんな放送に耳も貸さず、教室へ向かった。