あのまま仲直りをせずに梨湖はむこうに戻った。


「気を付けてね梨湖。」


「ありがとう。佐絵子さん。」


「全君も、梨湖のことお願いね。」


「はい、任せてください。」


「梨華とはいいの?」


「知らないよ、いいの!」


梨湖はそういって出て行った。