「あなたが彼女じゃ一翔がダメになってしまいますわ。」
「ダメになるって…。」
「さっきから黙って聞いてりゃ随分な言いようじゃねぇか。」
海がそういう。
「海、言葉遣いに気をつけろ。」
匡が注意する。しかし、
「だってこの女さっきから梨華ちゃんに随分「確かにそうですわね。」
「無礼を許してください、梨華さん?」
「矢外 海さん…でしたわよね?お母様はお元気?」
「どうして母さんの事…!」
「他にも存じあげておりますわ。東川 全さんに向上 浅緋さん、十鳥 香清さん。」
「あなたは一体…。」
「一翔の母親、蓮華さん。」
匡が言う。
「一翔の母親の蓮城 蓮華と申します。以後お見知りおきを…。」