私は教室を飛び出て日向君を追いかけた。



「日向君っ!」


私が大声で呼ぶと立ち止まってくれた。


「私、迷惑なんかじゃないよ…!私、うれしかっ「付きあう気ないんだろ。」」



えっ…?


私、嬉しかった。そう言おうとしたがその言葉は日向君によって遮られた。


日向君は振り返って私を冷たい目で見て言った。


「付き合う気ねえのに中途半端に仲良くされても困る。もう話しかけてくんな。」


そしてまた日向君は歩き出した。