不安が残りつつも私はあやちゃんの後ろを付いていった。
思ったとおり結構急だったけどみんなで話しながら登っていれば疲れもそんなにたまらなかった。
それにしてもさっきから渡辺くんにチラチラ見られているような…
なんか私ついてるのかな?
そんなことを考えてると
先頭にいた拓海くんがいきなり立ち止まって
「げっ…」
と声をあげた。
ん?どうしたんだろ?
拓海くんの視線の先をたどってみると…
これは…崖?いや崖っていうほどのものじゃないけど石が階段状になっていて降りるのは少し大変そう。
「こんな程度大丈夫よ。ほら早く行って」
さすが陸上部のあやちゃん…
余裕で降りてる…