早川君が怖い顔で待っていた…
女の子が私に話しかけてきたのはその為か…
女の子が少し怖がってたのもその為か…
私は早川君の方へ歩いていった。
「お待たせしました…」
待ったのは私の方だけどと思いながらも私が早川君の前に立つと
「いくぞ。」
とその一言だけ言ってスタスタと歩き始めた。
歩くの早い…
でも早川君は気付かずにどんどん歩いていってしまう。
私は早川くんの背中が見えなくなる前に急いで靴を履き替えて走って追いかけようとすると
「ねえねえ、君が西村花ちゃん?」
と後ろから声をかけられた。
なんだろう…こんなに急いでいるのに…!