−チン♪−

響くような音を合図に、エレベーターのドアが開く。



『うわ…スゲェ!!』


今日のご飯はバイキング。

なんか克巳君と悠輝君が驚くのも、解る気がする。


座席がバイキングコーナーだけで千位ある。


『これ、食っていいの!?』


何を言い出すんだか。


『良いに決まってんじゃん!!』

ベシッと克巳君の背中を叩く、茉李。



『あ!姉ちゃん!!』


くるっと声のする方を向く。

『太陽!!学校は終わったの??』


太陽とその親友、大地はこの市でも有名な私立学校に通っている。



『今日はテストが合格だった奴から帰れたんだよ。』

さっすが我が弟!!

『つか、ウチの弟は??大地は??』

茉李が聞いてくる。


『あぁ、大地はテスト中居眠りしてたから居残り。』

『マジで。』

少し不機嫌そうな顔をする茉李。

まあウチも同じ立場だったらそうなるだろ。


『つか、ご飯食べよ!!』


『…ウン!!』


がむしゃらにご飯を食べている悠輝君と克巳君が座っている近くの座席に座った。











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