『おーい!!桜田!!…の理恵の方!!』


悠輝君が呼んだ。

つか、その呼び方なんなのよ。


『今日勉強会やるじゃん??俺ら桜田ん家知らねぇんだわ。家何処??』


え、言わなかったっけ??


『悠輝君の家の隣なんだけど。』


悠輝君が目を点にさせてる。

『玄関に桜のマークがあって、五階ぐらいありそうな??』


『そうだよ♪』


『マジ!?スゲー。桜田って、マジで金持ちなんだな。』


そんなに皆に聞こえるようなバカでかい声出さんといて下さい…。



『んじゃ、昼メシ食べたら桜田ん家行くから!』


一部始終を見ていた茉李と克巳君が寄ってくる。


『あ、その事なんだけど、お昼ご飯はウチで食べようよ!』


『……でも、悪くねぇ??』


改まったようにウチらに言う。


『いーじゃん!いーじゃん!お言葉に甘えさせてもらおうよ!』


克巳君…ちょっとは遠慮しなさいよ…



『それじゃあ決まり!!帰ろう!』


強制的に(?)茉李がまとめた。


ウチらは教室をあとにして行った。












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