「別にって……。みるからに、怒ってるじゃん」

「だから、怒ってない」

「……何で、目も合わせてくれないの? 」




急に変わった佐伯の声のトーンに、
俺は驚き佐伯を見た。




「私、何かした? 」

「……してない。ただ1つ聞きたーー」

「あず? 」




聞いたことのある声がした。
この声……



「澪……」




ミオ?


そこには、
図書室で見たアイツがいた。