すると祐太の手が私のほほに触れた。

「なんで泣いてんの?」

「泣いてなんかないよ。」

「泣いてんじゃん」

「泣いてないってば!!!」

私は祐太の手を払いのけて祐太を見上げた。

「泣いてんじゃん」

「なんで優しくするの!なんでかまうの!もう好きな人いるんでしょ?ならその子にやさしくしなよっ!うちがあきらめた意味ないじゃんっ・・・」

「は?あきらめたってなに?」

その質問に私は泣きながら答えた。

「祐太がうちのこと好きじゃないことなんて見てればわかったし、うちと付き合ってるのも振るのがかわいそうだから無理してつきあってたんでしょ?だからうちから振ったの。うちは祐太が笑ってくれるならそれでいいから」

言い終わった瞬間私は祐太の腕の中にいた。

「なにしてんの?今の話きいてたでしょ?」

「うん聞いてた。だからこうしてんの。」

「なんで?」

「俺萌夏と別れたいなんて思ったことなかったよ。ずっとずっと好きだった子に告られてめっちゃうかれてたのに1年もたたないうちに振られるとかまじショックだったんだから・・・。」

「えっ・・?」

「萌夏にそんな思いをさせてたなんて知らなくてまじごめん。俺恥ずかしかったんだ。目を見て話すのもむり。おれちょうへたれだよ。」

「そんなことないっうちも祐太のこと大好きっ!」

「じゃぁもう一回付き合ってくれる?」

「うんっ」

祐太は優しく微笑むと私に優しいキスをした。