桜が舞散る4月、私は高校生になった。
中学生の頃から自分以外の人にはあまり興味がなくできるだけ人とは接することのないよう生きてきた。
「藍梨…ちゃん??よろしく!!」
隣の男の子が私に声をかけてきた。
私は一瞬戸惑った。
お父さん以外の男の人とは話したことがないからだ。
「ボクの名前は信司!これからお隣さんとしてよろしくね!!」
こうやって私が戸惑っている間にもまたはなしかけてきた。
「…よ、よ、よ、よろしくお願い致しますぅぅぅぅぅ!!」
(どうしよう…声裏返ったー…)
「ふふっよろしく!」
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