『ごきげんよう、候補者の皆さん。 ワタクシは紺碧と申す者です。 ドードー様からゲームのサブマスターと【ルール】説明を承って参りました』
ドレスの端を少しつまみ上げ優雅にお辞儀をしながら自己紹介。
紺碧(こんぺき)は柔らかな笑顔でこちらを見据えていた。
それより気になったのは【ルール】についてだ。
ルールなら兎に事前に聞いているのに、また説明するのかな?
『実はねー♪ 極罪式ゲームは全部で七回あって、その一回一回でゲーム内容とかルールが変わるんだよ♪』
兎は青鳥の側でぴょんぴょんと跳び跳ねている。
話によると今朝説明したルールは全ゲーム共通ルールらしく、細かいルールや勝利条件はゲーム毎に違うみたい。
そのゲームルールはサブマスターがマスターの代わりに説明するのもルールらしい。
ゲームは全部で七回…。
そうなると、今回はその一回目。
過信は禁物だけど、相手の力量としてはそれほど高くなさそうかな?
どんなゲームでもお決まりなのが、回数を重ねるとボスが強くなるってこと。
ここで躓けば後がどんどん辛くなっていく。