「今日卒業って事が全然実感湧かねぇけど、雨龍で過ごした日々は

スッゲェ楽しかった。

ここで学んだ事、やった事、笑った事、過ごした事は絶対忘れない。

本当にありがとう。
俺、会津七海緒は、今日をもって、

雨龍をっ、卒業っ、します!」


最後は七海緒も泣いていた。

啜り泣きが、盛大な泣き声に変わる。


「七海緒さん!」


1人の男の子が叫んだ。

琢登だ。


「俺、七海緒さんスッゲェ好きです。副総長の七海緒さん、格好良かったです!

本当にお疲れ様でした!!」

勢いよく頭を下げた琢登。
それにつられて周りも立ち上がり

「「「「お疲れ様でした!!」」」」

頭を下げた。