「私も、間違ってるとは思わないけど、まあ……ちょっとね(笑)そのお客たちも、お金払って出張サービスなんて呼ぶくらいだから、相当さみしいんだね」

「………うん」



(サミシイか………)


(私もさみしい時はあるけど……お金払って出張サービス呼んでまで、それを埋めたいとは思わないけど)



放課後、そんな事をぐるぐる考えながらイモ子が学校の校門から出ると、反対車線にユキが歩いていた。

「……ユキ!」

「あ、イモ子。グーゼン」

イモ子が叫ぶと、ユキはこっちに手を振りながら近づいてきた。

片手には、コンビニ袋を持っている。

「どうしてここに?」

「急に、アイス食べたくなって、あそこのコンビ二しか売ってないからさ」

嬉しそうにイモ子の学校のとなりのコンビ二をさした。

「……イモ子はいま、帰り?」

「うん」

「じゃ、帰ろっか」

そう言って、さりげなくイモ子の荷物を持ってくれた。

今日は石膏の授業で、かばんには道具がたくさん入っていた為、少々重かった。

ユキはそれに気づいてくれた。